
DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団、ネタバレ感想
DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団予告動画
「秘密結社鷹の爪」の映画第9作目となる本作ですが、何を間違ったのかDCの誇るヒーローチームであるジャスティスリーグとのコラボレーションとなっています。まずスタートは映画版ではおなじみとなる、
映画予算が残り幾らくらいかをリアルタイムに示す「バジェットゲージ」の説明から始まります。
今回の映画テーマは「予算」ということでこれまでの映画以上に重要な意味を持ってきます。
そして本編ですが、映画のタイトルコールが大塚明夫、題字が伊集院静という、これも鷹の爪名物「特に意味のない豪華な演出」から始まります。
過去にも効果音に野沢雅子が使われたりとこの辺りは相変わらずです。
その後の展開もバイトして貯めた世界征服資金30万円を不意に秘密基地にやってきたデラックスファイターに強奪されるといういつものパターンが続きます。
一方そのころアメリカのジャスティスリーグのメンバーは2つの問題が発生します。
一つはスーパーヴィランであるジョーカーが日本の鷹の爪団の秘密兵器を狙っていること。
もう一つはバットマンがいつもの面倒くさい性格をこじらせてヒーローを辞めて情操教育アニメの制作を始めてしまったとのことです。
日本に急行するジャスティスリーグですがジョーカーはすでに鷹の爪団の世界征服資金獲得のためのガレージセールで秘密兵器を入手済みでした。
そして始まるスーパーヒーロー対スーパーヴィランの戦いですが、ここで予想だにしなかったことが起こります。
日本でも有数の低予算映画の鷹の爪に、ハリウッド仕込みの派手なアクションで暴れた結果、あっという間に予算が尽きてしまったのです。
こんなわけのわからないピンチにジャスティスリーグは、そして鷹の爪団はどう立ち向かうのでしょうか。
毎度毎度パロディーと時事ネタ満載の鷹の爪の映画ですが、今回はヒーローたちにもその牙が向きます。一部を上げれば、「ワンダーウーマンが今風のアヒル口メイクになる」、「アクアマンが『サバ男』呼ばわりされる」、「ジョーカーが新海誠監督の映画に出演する」といったことが起こります。
最近問題となった権力者の忖度の問題も取り上げられており、今見るべきというより今しか見れない映画です。
なお映画を見るか迷っている人は、今なら映画の7割くらいまでを説明した動画が公式に公開されているので、それを見てから考えてみてください。