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[映画]台湾萬歳-ネタバレ&感想

映画「台湾萬歳」は2017年の7月22日に劇場公開されて現在でも上映中の、酒井充子監督によるドキュメンタリー映画になっております。

 

 

「台湾人生」「台湾アイデンティティー」に続く、台湾3部作を締めくくるのにふさわしい作品になります。

 

豊かな自然に囲まれている台湾南東部にカメラを向けて、昔ながらの生活や受け継がれている文化を映し出していきます。

 

急速な経済的発展を遂げている台北市と、太平洋に面した台東縣のコントラストが鮮やかでした。

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巨大なモニュメントや高層ビルが立ち並んでいる中で、昔懐かしい家屋や風景が生き残っていくしたたかさがありました。

 

カジキ漁を営んでいる漁師や、変わらない生活を送る現地の人々の日常生活が印象深かったです。

 

穏やかに流れる時間と雄大な風景の中に生きる、それぞれの思いが美しさ溢れていました。

 

狩人として今の時代を生きることを選んだブヌン族を、多くの台湾人がすんなりと受け入れることができる寛容性が良かったです。

 

酒井監督が訪れた漁港で働いている、流暢な日本語で語りかける台湾人の船長のキャラクターが微笑ましかったです。

 

迫力満点のカジキ漁の技術の中にも、古来の日本から受け継がれている奇妙な繋がりがありました。

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年配者の方が話す日本語の背景には、旧日本軍の支配のほろ苦い歴史について考えさせられました。

 

カメラに向かって笑顔を見せながら、監督にバナナと刺身盛り合わせをご馳走する姿には胸を打たれました。

 

過去の過ちを憎むだけではなく、痛みを分かち合い許す新しい生き方が伝わってきました。

 

インターネットやソーシャルネットワークをはじめとする最先端のメディアでは膨大な情報を得ることができますが、

時には偏見を押し付けてしまったり傷つけてしまうこともあるはずです。

 

 

本作品の中の静かな映像と僅かな情報は、今の若い世代の人たちからすると物足りないかもしれません。

テロップなしの日本語と台湾語のごちゃ混ぜ言葉に耳を傾けることによって、貴重な情報を得ることができる作品です。

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