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ブルーム・オブ・イエスタディ-ネタバレ&評価感想

 

予告【youtube】

 

映画「ブルーム・オブ・イエスタディ」は、2017年の9月30日に劇場公開されて現在でも上映中のクリス・クラウス監督によるヒューマンドラマになっております。

 

第29回東京国際映画祭で東京グランプリ賞を受賞するなど、国内外問わずに高く評価されている作品になります。

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監督自らの経験からインスパイアされたストーリーになり、ホロコーストへの綿密なリサーチが息づいています。

 

ナチスドイツの戦犯を祖父に持つ男性と、ユダヤ人の女性のラブストーリーを情緒豊かなタッチで描き切っていました。

家族の罪を引きずりながら歴史の研究を続けていくトトの生きざまを、ラース・アイディンガーが静かな演技で表現していました。

 

内気で他の誰かに対して心を開くことのない不器用な様子の中にも、時おり見せる思いやりと優しさが印象深かったです。

 

アウシュヴィッツ会議の企画によってフランスからやって来たザジの役には、アデル・エヌルのイメージがぴったりとはまっていました。

 

一見すると純真無垢なセリフや自由気ままな振る舞いに隠されている、深い知性と決意を感じることができました。

 

生まれ育った環境や価値観もまるっきり違うふたりが、衝突しながらも信頼関係を築き上げていく様子には心温まるものがありました。

オープニングからユダヤ人虐殺に対するブラックユーモアや、今の時代に生き残るネオナチの毒舌には驚かされました。

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全編を通してシリアスなテーマを描きながら、タブーに捉われることのない自由な議論が良かったです。

 

ドイツから始まりウィーンを中継してラトビアへと向かっていく、ヨーロッパをめぐる歴史の旅に引き込まれていきます。

 

偶然に思えていたトトとザジの出会いに込められている、過去からのメッセージと深い絆には胸を打たれました。

 

哀しみや怒りを映し出してきたこれまでのナチスを題材に映画とは、一線を画す斬新さがありました。

 

アイヒマンやハイドリヒの作品を見た人にはお勧めです。

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