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監獄のお姫さま[5話]-ネタバレ&感想

予告動画【youtube】

涙せずには見られない回でした。

 

これまで疑問だったことが少しずつ解決していきます。

 

前話ラストで産気づいた姫は、男の子を無事に出産し、勇介と名づけられました。その知らせを聞き、馬場かよたちは喜びを隠しきれません。姫は、刑務所の決まりで認められている、一歳半になるまで子供を刑務所内で育てることにします。

 

馬場かよをはじめ、姉御、女優、財テクなど、受刑者たちみんなが勇介の子育てを手伝い、愛情を注いで関わります。

 

いつも厳しい表情を崩さない刑務官の若井ですら、勇介の初めての言葉が「てんけーん」(若井が毎朝発する「点検」を真似たもの)だったときは、思わず顔をほころばせます。

 

刑務所内では受刑者たちに、資格取得の説明会が開かれます。そこで美容師資格も持つ若井は、幼いころの受刑者との交流を語ります。美容師資格を持つ受刑者「しー姉ちゃん」を慕っていた思い出でした。

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それに触発された馬場かよは、最年長ながら美容師資格を目指すことにします。

 

姉御や女優はベビーシッターの資格の勉強をはじめ、ますます意欲的に勇介を世話します。勇介一歳のクリスマス。

 

部屋には床いっぱいにクリスマスケーキの皿が敷き詰められていました。

 

受刑者たちが、自分の食事のデザートを勇介のためにと差し入れたのでした。「(気持ちが)重いよね。でも軽くならないのよ」と語りかける馬場かよ。若井も、勇介のためにプレゼントを用意していました。

 

それは、かつてしー姉ちゃんも若井に作ってくれた、折り紙の手裏剣でした。

 

いつしか勇介の存在に、刑務所全体が温かい雰囲気をまとっていました。

しかし別れの時間は確実に迫ります。

 

刑務所の決まりで一歳半には我が子を手放さなければならない姫は、勇介を乳児院ではなく実母に預けることを考えます。

 

事件以来絶縁状態だった母ですが、「母親なのだから、きっとわかってくれる」と手紙に自分の無実と、息子を板橋吾郎に渡さないでほしいことを書きます。すぐに面会にくる母。

 

姫は「絶対にあの男(板橋吾郎)に勇介を渡さないで」と頼み、母は了承します。

別れの日。

姫は涙をこらえて勇介を母に渡します。しかし、その直後、母が乗ってきた車から現れた男を見て驚愕。

 

それは板橋吾郎でした。

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彼は冷徹な表情で姫を一瞥すると、無言で勇介を連れ去りました。

 

泣き叫びながら追いすがろうとする姫を、若井は抑えます。しかしその表情も悲痛なものでした。

 

これまで、このドラマで一番謎だったのは「どうして馬場かよたちは、そこまでして姫をたすけようとするのか?」ということでした。

 

確かに姫は、その頼りなげな第一印象とは正反対の芯の強さを持った、まさに「姫」でした。最初は揶揄する意味で「お姫さま」と呼んでいた財テクですら、姫の覚悟を知ったときには涙を浮かべていたほどでした。

 

同室の受刑者たちが彼女を守りたくなる気持ちはわかります。

けれど、せっかく出所したのにも関わらず、再び犯罪者となるリスクを背負ってなぜ、板橋吾郎を誘拐してまで姫の冤罪を晴らそうとするのか。

 

それは自分の人生をめちゃくちゃにすることです。

 

刑務官の若井に至っては、国家公務員の身分も捨てる、まさに人生の破滅をたどる道です。

 

馬場かよは、第一話で息子に「またしばらく会えなくなる。今度はもっと長くなるかも」と再逮捕を示唆するようなことを泣きそうになりながら言っていました。

 

なぜ、そこまでして?そこまでするほどの女の友情、もしくは姫への同情心、庇護欲って芽生えるものだろうか?とそれが不思議でした。

 

しかしこの第5話を見てわかりました。馬場かよたちがこの事件を起こしたのは、勇介という「我が子」を奪っていった男に、「母親」として復讐しようとしているのだと。

 

勇介は確かに姫の子供です。でも、刑務所内で姫一人の子供ではありませんでした。

 

夜泣きをすれば、姫の代わりに夜中まであやす。

 

姫が洋裁工場で働いている間、保育室で世話をする。

 

つかまり立ちをすれば刑務官も手をとりあって喜んで、誤飲やおむつかぶれに皆でおろおろして。大学ノートにはびっしりと育児日記が書かれていました。

 

それを板橋吾郎は「母親ごっこ」と一笑に付したけれど、たとえ「ごっこ」でもそこに芽生えた愛情は、本当に母が子に注ぐ愛情そのものだったのだと思います。

とくに、刑務所という人とのふれあいをあえて禁じているような場所だったからこそ、それは強いものだったでしょう。勇介の成長が、どれだけ受刑者たちの心を潤していたか。希望だったか。

 

第一話で、馬場かよたちが、誘拐してきた勇介(5歳)にクリスマスプレゼントを渡す場面が心に残っています。

 

おばさんたちの幸せそうなこと。あれは、我が子にプレゼントを渡す母の至福の表情だったのだと、今なら理解できました。

受刑者たちと一緒になって勇介を育てているような気持ちで視聴し、そしてラスト。

 

板橋吾郎が非情に勇介を連れ去ったとき、一視聴者ながら私も我が子を奪われたような痛みを覚え、「憎い」と思いました。なるほど確かに、再逮捕を受け入れてでも復讐をしようと決意するはず。

 

そう納得できたエピソードでした。

しかし疑問が一つ解決したと同時に、新たな疑問も生じました。

 

一つ目は、なぜ姫の実母は勇介を板橋吾郎に渡したのか?

二つ目は、板橋吾郎の妻である晴海は、勇介が姫の子であることを知っているのか?

三つ目は、いまだ刑務所にいる姫は、馬場かよたちが起こした事件にどの程度関わっているのか?この事件は姫の望みなのか?ということです。

第1話を観るかぎり、晴海もまた愛情を注いで勇介を育てているようです。

 

馬場かよたちの望みが叶い、姫の無実を証明するやり直し裁判が行われ、おそらく真犯人である板橋吾郎が逮捕されるようなことがあれば、勇介はどうなるのでしょう?

生みの母とはいえ、5歳の勇介に、姫の記憶はありません。

 

父が逮捕され、母(と思っていた人)とも引き離され、初対面の実母に引き取られる…。

 

5歳の子供には酷な話でしょう。そんなことを、姫も望んでいるのだろうか?この物語の着地点はどこにあるのだろう?そんな疑問が次々と沸いてきます。

 

いずれにしても、次回がものすごく楽しみです。

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