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[映画]リミット・オブ・スリーピングビューティー-ネタバレ&感想

映画「THELIMITOFSLEEPINGBEAUTYーリミット・オブ・スリーピング ビューティー」は、2017年の10月21日に劇場公開された二宮健監督によるミステリードラマになっております。

 

インディペンデント映画で活躍している映画監督の、商業映画デビュー作品第1弾になります。過去にも無名の役者たちを起用して製作された映画を、新たなラインナップによってセルフリメイクした作品です。

 

前作以上に豪華な俳優陣と、より一層繊細に作り込まれた映像が良かったです。

 

女優さんを目指してマジシャンの助手として働くヒロインのオリアアキの役を、桜井ユキが多彩な表情で表現していました。大きな希望と夢を持って上京しながらも、鳴かず飛ばずで29歳を迎える女性の焦りと葛藤が伝わってきました。

 

自らの理想と現実の大きなギャップに苦しむ生きざまは、今の若い世代の人たちにも繋がるものがありました。

 

怪しげなサーカス団を舞台に設定して、個性豊かなキャラクターたちの奇妙な言動や振る舞いに引き込まれていきます。

 

売れない役者や冴えない演出家を見ているようで、不思議な愛着が湧いてきました。

 

ステージ上で催眠術にかかった演技をしている主人公が、徐々に現実と妄想のはざまに落ちていくシーンが印象深かったです。

 

オープニングから中盤にかけての密室で繰り広げられる静かで落ち着いたムードに比べると、後半での意外なストーリー展開には驚かされました。

 

焼き尽くすようなガンアクションの場面が迫力満点で、一気に加速していくクライマックスシーンが圧巻でした。

 

巨大化していくシネコンや商業化する映画配給会社への、痛烈なメッセージや風刺が込められていました。

 

マイナー映画から出発して世界的な監督へと変貌を遂げていった先達への、オマージュやパロディーが良かったです。

 

石井岳龍や園子温のカルトムービーに熱狂した方には、是非とも見ていただきたい作品になります。