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[小説]横浜駅SF-kindleおすすめ

横浜駅SF年中工事を繰り返している横浜駅があるひとりでに増殖始めそして日本の99パーセントが増殖した横浜駅によって埋め尽くされてしまった遠い未来という突飛でしかもクスリとさせられる世界を舞台としたSF小説です

実際に読むと日本中が増殖した横浜駅埋め尽くされているという冗談のような設定はあくまで物語のバックグラウンドに徹していて小説の内容としては軽やかな冒険風のストーリーが展開します

その舞台設定のおかしさとオーソドックスに展開するストーリーの対比もまた面白く初めは突飛な設定が気になって読み始めた小説だったものが読み進めるにしたがって純粋にエンタメとして楽しむことができました

他にも現実のものとは大きく異なる自動改札スイカ青春18きっぷJRという企業など駅や鉄道をモチーフに大胆な発想で練られたディティールや設定が数多く登場する点も独特のユーモアが感じられるこの小説の大きな魅力の一つとなっています

駅が増殖を始めて日本を覆いつくすという冗談を真面目にSF作品として構築したという感じが伝わってきます

作者はこの作品がデビュー作で新人賞などに応募する代わりにネット上の小説投稿サイトにこの小説の原型となった作品を投稿したことが本作の出版と小説家としてのデビューに繋がったそうです

またこの本を出している出版社のレーベルの関係でライトノベル分類されることが多い本書ですが所謂ライトノベルらしさはなくアニメや漫画のような女の子は特に出てきません知的好奇心が刺激されるSF小説となっています

ちょっとマニアックでとっつきにくいイメージもあるSFの小説ですが上記のように冗談のような要素とオーソドックスなストーリー展開が合わさった本作は特に予備知識がないと楽しめないということもなく幅広い人におすすめできます

一風変わった読書体験がしてみたいという人にも特におすすめです