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映画「ソニータ」-ネタバレ&感想

映画「ソニータ」は、2017年の10月21日に劇場公開されて現在でも上映中のロクサレ・ガエム・マガミ監督によるドキュメンタリー映画になっております。

サンダンス映画祭2016年のワールドシネマ部門のグランプリに輝くなど、国内外問わず高く評価されている作品になります。

アフガン難民の少女が、国際情勢やイスラムの戒律に翻弄されていきながらもラッパーを目指していきます。

2年半にも及ぶ綿密なリサーチと、彼女を取り巻く状況の激しい変化が見どころです。

アフガニスタン出身のソニータが、自らの夢と自由を追い求めていく様子が映し出されていきます。

戦火から逃れるためにたどり着いた先のイランで、つかの間の平和を満喫する姿には心温まるものがありました。

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その一方では女性の音楽活動を禁止する法律や、金銭目的のための結婚の強要が立ちはだかります。

突然の困難にも屈することなく、ラップの歌詞に載せて婚姻関係に反対する場面が痛快でした。

歌手としての活躍の場をイランだけではなく世界に求めて、渡米を決意するシーンが印象深かったです。

アメリカをイスラム諸国に対して自由の国として捉えるのではなく、あくまでも選択肢のひとつとしている考え方に共感出来ました。

マガミ監督自身も無機質な観察者としての立場にとどまることなく、思い悩むソニータに救いの手を差し伸べます。

監督による思い入れが強すぎる場合によっては、過剰な演出ややらせに陥ってしまうことも考えさせられました。

その一方ではドキュメンタリーは単に対象者にカメラを向けるだけではなく、作り手の想いを込めることの大切さも感じました。

全編を通して、イスラム社会独特な黒い衣装をまとった女性たちの姿が印象深かったです。

古い慣習のヴェールを貫こうとする、未来を見つめるひとりの女性の強靭な意志に胸を打たれました。

遠い国に生きる人たちの現状に無関心になることなく、多くの人に見ていただきたい作品になります。

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