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映画「ポンチョに夜明けの風はらませて」-ネタばれ&感想

映画「ポンチョに夜明けの風はらませて」は、2017年の10月28日に劇場公開された廣原暁監督による青春ドラマになっております。

もとになっているのは早見和真による冒険小説になり、フレッシュなラインナップによって映像化されている作品になります。

卒業旅行に出た3人の少年たちが、出会いと別れを通して青年へと成長していく様子を描いている作品になります。

大きなドラマも訪れることなく高校3年間の学園生活を送ってきた、3人の男子高校生がユーモアセンスたっぷりでした。

不良少年として幅を利かすこともなく優等生タイプにもなることができない、宙ぶらりんな姿が笑いを誘います。行き当たりばったりで父親の高級車に乗り込んでいき、あてどなく旅に出るオープニングが良かったです。

旅先で出会うことになるグラビアアイドルと風俗嬢の、ふたりの女性のキャラクターが魅力的でした。佐津川愛実が演じている一見すると純真無垢なグラドルの、意外な素顔には驚かされました。

海千山千のふたりの女とは対照的に、恋愛に対して臆病な3人の男子が微笑ましかったです。

海辺で5人が大騒ぎを繰り広げていくシーンの中で、それぞれの動きをバラバラに捉えているところが良かったです。

この場面の後に、5人のうちの1人がポンチョを纏うことになるエピソードには忘れがたいものがありました。女性メンバーふたりの退場とともに、自分たちのこれまでの人生を振り返っていく主人公たちの表情が味わい深かったです。

過去を見つめ直すことによって、自らの未来について考え始める瞬間が上手く映し出されていました。

旅の終わりに見た風景の中には、それぞれの別れを予感させるような一抹のさみしさもありました。

太賀・中村蒼・矢本悠馬の個性豊かな若手俳優の、全力な演技が感動的でした。

間もなく高校卒業を控えている若い方だけではなく、かつては少年少女だった世代の人たちにも見ていただきたい映画になります。