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ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~ネタバレ&感想

映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」は、2017年の11月3日に劇場公開された滝田洋二郎監督によるヒューマンドラマになっております。

 

もとになっているのは田中経一による同名小説になり、豪華なラインナップによって映像化されている作品になります。

 

1930年代の満洲と現代の日本のふたつの時代を舞台に設定して、料理に全てをかける者たちの生きざまが映し出されていきます。

 

絶対的な味覚を持つ料理人である佐々木充の役を、二宮和也が熱演していました。

 

料理にこだわりすぎて店を潰してしまい、借金返済に駆け回る様子がユーモアセンスたっぷりとしていました。

 

歴史の闇に葬られた究極のメニューに対して、異常なほどの執着を燃やす姿が良かったです。

 

関係者を訪ねて回るロングショットは、事件の謎を解くために聞き込みを重ねていく刑事を思い浮かべてしまいました。

 

70年前にレシピを完成された、天皇の料理番である山形の存在を追っていくシーンがスリリングでした。

 

時を越えて現代に受け継がれたレシピの中に込められている、平和への思いには心温まるものがありました。

 

映像と音だけで味覚を観客たちに届けるために、俳優さんが全力で包丁さばきに挑んでいるのが感動的でした。

 

綾野剛が扮する柳沢が、鍛え上げられた肉体を駆使してフライパンをふる場面が迫力満点でした。

 

食材を切る音や炒める音のひとつひとつが、張り詰めた雰囲気の調理場の中からリアルに伝わってきました。

 

充が依頼人の人生最後に食べたい料理を忠実に再現して、高額な報酬を受け取るところが面白かったです。

 

毎日の何気ない食事が生きることへと繋がっていき、ひとつひとつの料理が生命そのものを構成していることを考えさせられました。

 

天性の才能故に自分だけのために生きてきたはずの充が、他の誰かのために初めて腕を振るう瞬間が感動的でした。

 

お腹を充分に空かせてから、映画館で是非とも見て頂きたい映画になっております。