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映画「プラネタリウム」-ネタバレ&感想

映画「プラネタリウム」は、2017年の9月23日に劇場公開されて現在でも上映中のレベッカ・ズロトブスキー監督によるミステリードラマになっております。

 

国内外問わず高く評価されているフランスの若手実力派映画監督による、長編作品第3弾になります。降霊術をビジネスにする姉妹が、映画産業へと進出していく奇妙な味わいのストーリーになります。

 

最先端のデジタルカメラALEXA65を駆使した、斬新な撮影方法で生み出される映像が見どころです。

 

1930年代のパリに、アメリカからローラとケイトの美しいふたりの姉妹がやって来ます。

 

彼女たちの派手なパフォーマンスが、フランスの映画プロデューサーとして活躍しているコルベンの目に留まります。

 

妹のマネージャーを務めていきながら興行を取り仕切る姉のローラが、コルベンによって映画女優にスカウトされます。

 

ローラが女優としての才能を発揮して成功していくのに対して、妹のケイトは今まで以上に降霊術にのめり込んでいきます。

 

コルベンは本物の幽霊をフィルムに写し取ることに異常なほどの執念を燃やしていき、破滅への道のりを歩んでいきます。

 

人間の五感では捉えることのできない何かを、映画は本当に映し出すことができるのか考えさせられました。

 

叶わないものを追い求めていくコルベンの生きざまには、ある種の滑稽さもあり少しの哀愁が漂っていました。

 

映画という当時としては最先端のメディアを使って、自らの証明に全てをかける姿には鬼気迫るものがありました。

 

エマニュエル・サランジュが演じているコルベンは、映画会社パテに勤務していたベルナール・ラタンがモデルになっているようです。

 

ラタン自身もユダヤ人としての出自に苦しみながら、やがてはハリウッド映画界を追われていった史実を思い浮かべてしまいました。

 

誰の瞳にも映らない幽霊と、アメリカ社会が目を背けるマイノリティーの間に奇妙な繋がりを感じました。

 

ジャン・コクトーやクロード・ルルーシュをはじめとする、古き良き時代のフランス映画が好きな人にはお勧めです。