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ある決闘[セントヘレナの掟]-ネタばれ&感想

映画「ある決闘セントヘレナの掟」は、2017年の6月10日に劇場公開されて現在でも上映中のキーラン・タージー=スミスによる西部劇になっております。ジョゼフ・コンラッドの海洋ロマン「闇の奥」からインスパイアされたストーリーになり、舞台をメキシコの国境へと移して映像化されている作品になります。

 

凄腕のテキサスレンジャーと、カリスマ性によって街を支配している宣教師との宿命の対決を描き切っていました。正義感に満ち溢れる主人公のデイヴィッドを、リアム・ヘムワーズが熱演していました。

 

権力を掌握して人々の心を操る宣教師のエイブラハムの役を、ウディ・ハレルソンが怪演しています。

 

両方の眉毛をそり落として全身にタトゥーを刻んだ風貌からは、圧倒的な威圧感を放っていました。

 

映画「ハンガーゲーム」に続いて、ぶつかり合うふたりのベテラン俳優の才能がスリリングでした。

 

リオ・グランデ川の周辺に、次々と死体が流れ着いてくるオープニングが衝撃的でした。

 

謎の解明のために川上の街へと颯爽と向かっていく、テキサスレンジャーの疾走感が良かったです。

 

川沿いの道のりの流れを逆に進んでいくうちに、デイヴィッドの過去の忌まわしい記憶が蘇っていくのが印象深かったです。

 

アリシア・ブラガが演じている愛する妻にまでエイブラハムの魔の手が及び、一気に怒りを爆発させるシーンが心に残りました。

 

過去の因縁とそれぞれの想いを抱きながら、デイヴィッドとエイブラハムが対峙していく様子に惹き込まれていきます。

 

BGMを極力排してハードボイルドなタッチで繰り広げられている、クライマックスシーンでの銃撃バトルが圧巻でした。

 

事件の背後に見え隠れする、人種差別的な価値観や白人至上主義についても考えさせられました。

 

自分と異なる存在をあっさりと排除する者たちへ、痛烈なメッセージや批判が込められていました。

 

フランシス・フォード・コッポラの「地獄の黙示録」を見て熱狂した世代にはお勧めです。