私の好きな映画を紹介します。

嘘八百-ネタバレ&感想

評価:91点

 

映画「嘘八百」は、2018年の1月5日に劇場公開されて現在でも上映中の武正晴監督によるヒューマンドラマになっております。

 

脚本家として活躍を続けている今井雅子が、商人の町として有名な堺市を舞台に物語を練り上げていきます。

 

「リングサイド・ストーリー」や「百円の恋」をはじめとする、モラトリアム人間を描き出すのが上手い武正晴とコンビを組んでいます。

利休ゆかりの茶器をめぐって翻弄されていく、陶芸品の世界に生きる人たちが映し出されていきます。

冴えない古物商である小池則夫は一攫千金を夢見て、骨董品で有名な大阪府堺市にやってきます。掘り出し物を探索中に、偶然にも怪しげな陶芸家の野田佐輔とめぐり逢い意気投合しました。

 

野田はかつて若手実力派の芸術家として期待を集めながらも、あるベテランの鑑定士とトラブルを起こしてしまいます。

 

技術がありながら煮え湯を飲まされてくすぶっている野田の前に、小池はある計画をちらつかせます。

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利休ゆかりの幻の茶器を捏造して因縁の鑑定士に近づくふたりの企みは、仲間たちや家族を巻き込んでいきます。

騒動の波紋は茶の湯だけではなく文化庁にまで広がっていき、更なる大騒動へと発展していきます。

 

伝統工芸品や歴史のある美術品に対して造詣の深い方にはお勧めになります。

 

千利休の茶器に関するうんちくやこぼれ話が、随所に散りばめられています。

 

織田信長の寵愛を受けて茶道を大成させながらも、豊臣秀吉の逆鱗に触れて自らの生命を絶った数奇な運命を思い浮かべてしまいました。

 

時の権力者に翻弄され続けていく茶人と、大御所の鶴の一声で価値が上がり下がりする茶器の間に不思議な共通点がありました。

 

全編を通して流れていく富貴晴美が奏でるジャズのメロディーと骨董品をモチーフにした世界観との、ミスマッチも味わい深かったです。

 

どれが本物でどれが偽物なのか、何が真実で何が嘘なのかは本作品を見た方に判断して頂きたいと思います。

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